東芝のHD DVD撤退について

2月19日に東芝HD DVD事業の撤退について報道発表を行った。
先日、リーク情報が流れて、日経新聞をはじめ各紙に掲載された。
今回のこのHD DVD事業について思うことをつらつら書いてみる。


個人的にはBlu-rayHD DVDのどちらが勝つのかは、大多数のメーカーが参画しているBlu-rayに歩があると以前から思っていた。
おそらく、こう考えていたのは私だけでなく世間一般の人もそう思っていたに違いない。
そもそも、ハードを発売しているメーカーを考えても、Blu-rayは据置型でソニー、松下、シャープの3社があるのに対し、HD DVD東芝のみ。
つまり消費者は製品の選択権がないのである。
あとは、コンテンツ、つまり映画メディアの発売状況である。
米国ではスタート時点では、HD DVD優位で動いていたが、大手映画会社、特に今回の東芝HD DVDから撤退を余儀なくされたワーナーがBlu-ray支持に進んだことがやはり打撃になったのは間違いない。
ワーナーショックという表現もされているようだが、東芝にとっては正にワーナーショックに間違いないだろう。
昨年、パラマウントHD DVD供給のみに絞る、と報道発表がされたが、この裏では東芝がお金をばらまいた、という噂も飛んでいる。
しかし、その契約の中にはワーナーがBlu-rayを支持した場合には、その契約は破棄できるような条項が加えられているという噂もある。
真偽のほどは私には知る由もないが、消費者にとっては次世代メディアとして2極化で進むより、早期に1本化されることを望んだ東芝の英断には拍手を送りたい。
なお、東芝DM社の藤井美英社長の強気発言が今となっては何だったのだろうか?と思えてならない。
「負けたら土下座」まで言っていたが、果たして...?


ともあれ、これで『スターウォーズ』だろうが、『インディジョーンズ』だろうが、将来的にはBlu-rayで購入できる。
ちなみに、我が家にはPS3があるのでBlu-ray再生環境は存在しているので安心である。
なお、HD DVDの再生環境はない。